こんにちは。
西八王子にある歯医者LCK fデンタルクリニック、管理栄養士のEです。
皆さんは、お腹が空いているわけでもないのに、
大量に特定のものを食べることはありますか?
人間本来の食欲とは別に、身体が食べ物を欲する感情のまま食べることを、
『エモーショナルイーティング』といいます。
言葉の通り、感情的な食欲を示します。
精神的に満たされない、落ち着かない感覚が食欲と結びつき、
やけ食いを引き起こします。
【 特徴 】
✔ ネガティブな感情
イライラ、不安、不満、孤独、退屈、疲れ、眠気などが
引き金になりやすい
✔ 特定のものへの欲求
特にファストフード、スナック菓子、スイーツ、インスタント食品など
糖質や脂質が多く含まれ、高カロリーなものを食べたくなる傾向にある
✔ 性別
男性に比べると、女性の方がストレスを食べ物にぶつけやすい
【 原因 】
✔ ストレス
ストレスを受けると脳が副腎皮質を刺激し、
ストレスホルモンである「コルチゾール」を分泌
コルチゾールには食欲増進作用があるため感情的な食欲につながる
一時的なストレスであれば、徐々に血液中のコルチゾールは減少するが、
長期的状況下では、慢性的になり解消されないため習慣的な過食となる
【 対策 】
✔ 食べたくなっても30分間は我慢する
感情的なものか空腹なのか判断する時間を設ける
30分後も食欲が変わらなければ、空腹だと判断する
✔ 置き換える
食べたくなったら水を飲む、歯を磨く、深呼吸、音楽を聴く、散歩など
食事とは全く別の行動に置き換え、気分転換、ストレス解消をする
✔ 食べることに集中する環境作り
テレビ、パソコン、スマートフォンから距離を置く
ながら食べをやめて、五感を使うことで、
腹八分目に気付きやすく、食べ過ぎを予防できる
✔ ルール作り
自分にあった1日○回、○○の量だけといったルールを決めて食べる
適切な量は、ストレス解消やモチベーション維持にも効果的
✔ 代替食品の選択
どうしても間食がしたい時には、
①噛み応えがあるもの:ナッツ、豆類、ミント系ガムなど
噛むことによって幸せホルモン「セロトニン」が分泌され、
ストレス低減効果が期待できる
②個包装のもの
大袋のものだと食べ過ぎてしまいがちなので、
個数を決めて食べるようにする
または、食べる分だけを取り出し、残りはしまう
③ストレス低減効果があるもの
ヨーグルト、チーズ、バナナ、高カカオチョコレート
幸せホルモン「セロトニン」に変化する「トリプトファン」が豊富
カカオポリフェノールにもストレス低減効果があり
エモーショナルイーティングでは、
食事で一時的にネガティブな感情を紛らわそうとしますが、
食べ物によって得られる多幸感は長く続きません。
ご自身にあったストレス解消方法を見つけて、ストレスと食欲を上手に
コントロールしていきましょう!
分からないことや質問等ありましたら、お気軽にスタッフへお声掛けください。